近年、ヨーロッパ、日本、北米にてBSEの話題が頓に取りざたされています。牛海綿状脳症(BSE)感染牛にとってこの病気は致命的で、感染牛の特定の組織を食した人間も潜在的にその危険に晒されます。この人間を対象としたBSEの変異型、クロイツフェルト・ヤコブ病も致命症です。オーストラリアはBSEのない現状を維持するために様々な予防措置をとっています。
BSEは畜牛を襲う病です。牛の脳を破壊し神経を侵すこの病気には、動物の行動の変化(神経質になる、気性が荒くなるなど)、異常な姿勢、運動能力の協調喪失、歩行困難、(食欲は従前と変わりないにも関わらず)体重が減るといった症状が見られます。
治療法やワクチンのない現在、このような症状は致命的です。臨床上の予兆が出た途端、家畜の症状は急激に悪化し、死に至るか処分されます。潜伏期間は長く、3年から8年と言われています。生体牛に対する信頼性のある感染診断試験も残念ながらありません。BSEの感染を正確に診断するには、獣病理士が脳の特定の組織に対し特別の試験を行う以外に方法はありません。BSEは伝染病ではなく、唯一の感染経路は、感染牛に由来す肉骨粉を他の牛に与えることです。