フロックケアは、子羊および羊を飼育する生産者を対象とした農場段階の品質保証プログラムです。
フロックケアは以下の側面をカバーしています。
- 食品安全、化学物質の使用、残留農薬
- 家畜の健康、飼育方法、動物福祉
- 出荷準備、出荷時の家畜の状態、輸送
フロックケアもまた、業界が政府による介入や監督を必要とせずに正しく業務を行っていることを確認する業界自主規制の重要なイニシアチブであり、参加は任意です。農場経営上の以下の側面をカバーしており、その一部はすでにLPAのレベル1で網羅されています。
- 土壌の残留農薬
農場の土が農薬で汚染されている危険性を正確に評価し記録する。羊の体内に規定以上の残留農薬が蓄積することを防ぐため、汚染土壌は適切に管理する。肥育場用地の土壌に残留農薬が含まれていないことを土壌または脂肪試験によって評価する。
- 化学物質の入手と保管
農場管理者は、合法でかつ正しく表示された農薬のみを購入、使用するよう確認する。また、農薬を安全に保管できる場所を指定する。使用した農薬、廃棄方法と場所を正確に記録する。
- 牧草・作物・穀物の取り扱い
牧草や飼料用の作物に農薬を使用した場合には記録をとり、家畜を放牧したり収穫したりする前に検疫期間を遵守する。
- 動物福祉
経営者および従業員は羊の動物福祉に係る業務規準を十分に理解していなければならない。
- 羊の識別
子羊は離乳以降確実に識別する。群内の羊に別々の薬物処置をした場合を除き、識別は群ごとに行われる。出荷またはと畜される羊が農薬や獣医薬品によって汚染されていないことを証明できるよう正確な処置記録を保持する。
- 羊の売買の記録と手順
購入、販売、移動の正確な記録を保持する。記録は、信頼性の高いトレーサビリティを可能にするために詳細なものでなければならない。購入の際には羊の詳細な履歴を入手し、記録する。
食肉用の羊を販売する際には、最近の薬品処置から休薬期間や輸出向けと畜保留期間が経過しているかどうかを確認する。
- 枝肉の品質維持、挫傷・外傷の防止
追い込み場の設計、建築、メンテナンスに注意を払い、挫傷や皮膚への傷の原因となりうる障害物や鋭角を取り除く。追い込み場のメンテナンスは、家畜が泥や畜糞によって汚染されることも防ぐ。
雄羊の角切りは12ヶ月未満で行う。牧羊犬や電気式追い込み棒の使用は極力控える。手荒な駆り立て用具は使用しない。
- 販売準備と輸送
輸送トラックの内部は障害物を排除し、羊がすべらないような床にする。子羊と羊は分けて輸送する。複数階のトラックは、階下に排泄物などが落下しないような設計にする。
- 化学物質の使用
農場管理者は、従業員が取扱説明書を読み、それに従って使用していることを確認する。使用された容器等は丁寧に洗浄し、次に使用するまで保管する。薬物を使用した家畜は、はっきりと識別するか、隔離して休薬期間または輸出向けと畜保留期間が経過するまで出荷を保留する。化学物質による異常反応がみられた場合には必ず記録し、獣医に相談する。
- 羊への処置記録
トレーサビリティーを可能にするため、管理者は家畜への処置を適切に記録する。
- 購入した飼料の管理
購入した飼料に規定以上の農薬汚染がないことを確認しなければならない。
- 内部確認手順
全従業員が定期的にチェックを行い、諸規定が常に守られていることを確認する。必要に応じて是正・予防措置を取る。
- スタッフの訓練
従業員には、フロックケアの要件を満たす適切な訓練を施し、その記録を保管する。農薬使用を許可された従業員は、農場化学物質使用者のための認可コースを修了する。
生産者の多くが肉牛と羊の両方を飼育しているという事実を踏まえ、フロックケアは、キャトルケアの業務規準とも互換性を持たせています。