オーストラリアでは1960年代以来、農場識別番号(PIC)と呼ばれるタグシステムが全国的に義務化されています。これは、各農場または一区画の土地に識別番号を割り振って管理する方法です。これがオーストラリアの家畜トレーサビリティーの基礎となっており、全国出荷者証明書(NVD)や全国家畜識別制度(NLIS)を支えています。
PICシステムは、州政府が発行する8桁の英数コードによって農場を識別します。このコードは、農場の位置する州、地域、そして所在地を表しており、現在もオーストラリアのテールタグシステムにおいて利用されています。家畜は農場から出荷される前に、PICを明記したテールタグを取り付けられます。と畜場に送られる際には、PICを中央データベースで照会し当該PICの下で出荷された家畜の残留農薬がチェックされます。
このタグシステムは、これまでの実施経過を通して追加の特徴を備えるようになりました。例えば、PICが記されたタグは、農薬や獣医薬品の残留監視、および疾病発生の監視やモニタリングにも使われています。
市場のニーズに応えるための様々なイニシアチブを実施するにあたり、タグを色分けするようになってきました。まず州ごとに異なる色が使われ始め、90年代初頭にはHGP未使用の肉牛を識別するためにピンク色のタグが使われるようになりました。そして90年代後半には、閉鎖型のEUシステムに出荷可能なHGP未使用肉牛を識別するために、ライムグリーンのタグが導入されました。